気がつくと辺りはすっかり暗くなっていた。死神は知らないうちに消えていたが、僕にとってはどうでもいいことだった。 コンクリートの上の写真を、ぎこちなく拾う。自分の顔と名前の写ったそれ。君はどんな思いでこれを見ていたのか。僕だと気づかないまま、君は僕の名前を呼んでくれていただろうか、ねえ、 「綱吉」 (どんなに名前を呼ぼうとも、君はもうどこにもいない。)